ITの世界は日進月歩、新しい技術が次々と登場する。新しい開発言語や新しいが概念を理解して、フォローアップしていかないと、いつの間にか仕事がなくなる。
会社に雇われている正社員なら会社から研修の機会が与えられることもあるが、フリーランスの場合、そうした時間を確保しにくい。黙っていても学習する時間は出てこない。そうなると、正社員のように待ちの姿勢ではなく、能動的に学習する時間を取る必要がある。
プロジェクトに参加していて、追い込みの時期ならともかく、通常は最低でも週に1日は休日がある。自宅で勉強すると集中できないなら図書館の自習室を使うとよい。そこで自分が不足していると思われるスキルについて学習するのだ。特定の言語でもいいし、資格試験の勉強でもよい。最近は海外とのやりとりがあるケースも増えてきているので、英語での読み書きも重要になっている。自分のスキルを棚卸して、不足しているものを洗い出し、アップデートすることが大切である。
スキルの有無を客観的に明示したいなら資格でアピールする手がある。こういったスキルがあると、過去のプロジェクト参加経験をアピールするだけでなく、そこで必要になった技術に関する資格を保有していると、向上心のある人物という印象につながる。また、資格試験は採点基準が明確で、採用側も判断にブレが生じにくい。プロジェクトの参加経験だと、当該プロジェクトの難易度でスキルに幅ができるため、単独で判断材料にしにくいのだ。フリーランスであっても技術の棚卸とアップデートを常に心がけたい。