フリーランスのエンジニアが案件を獲得するためには、職務経歴書や履歴書のほかに、スキルシートを作成する必要がある。スキルシートとは、職務経験やスキルに焦点を当てて作成する書類のことで、採用確率を上げるために非常に役立つ。なおスキルシートのことをここで初めて知った人やあまり詳しくない人もいるかもしれない。そういう人は先にスキルシートとは何なのかより深く理解してから書き始めると、書くときのモチベーションに繋がるためおすすめだ。
スキルシートは、長く書けばよいものではない。わかりやすく、簡潔に書くことが必要だ。まず、それまで経験した職務の内容やプロジェクトをすべて書き出すことから始める。なお、これらはかかわった期間や業務内容、獲得したスキルを明確にすることも合わせて行う必要がある。ただ業務内容を書くのではなく、その場での役割や立場も書き出すとよい。
次いで、書き出したものを、資格、スキルと経験、そして自己PRの三つに分けてまとめる。それまでに獲得した資格を、正式名称で書くことでミスマッチを防ぐことができる。スキルと経験は、得意分野と技術を示すことができ、自己PRでは今後の展望ややる気をアピールすることができるだろう。
スキルシートは、すべて細かく書き連ねればよいというものではない。応募した案件ごとに、求められるスキルはそれぞれ異なるので、求められているスキルや経験を選んで書き出すことが必要となる。
なお、多すぎても相手方の手間となるので、A4用紙4枚程度に収めるとよいだろう。また書類の分かりやすさが重要となるので、箇条書きの言い切り型で書くと見やすくて良いとされている。そして守秘義務を考慮して、具体的な企業名などは伏せることがポイントだ。